クブチ沙漠プロジェクト 緑をよみがえらせる活動


防風林の植林風景。
春先の苗木が芽吹き始める前に行う。


沙漠の土壌にはまったく水分が含まれていないように思われるが、必ずしもそうではない。
この付近は地下水位が高い上、毛細管現象によって地中の水分が地表付近まであがってくる。
このため、地表から10cmくらい掘ると、その下の砂は湿っている。
(もちろん慢性的に水分不足ではあるが)


まず、沙丘の低くなった部分に3m間隔で数列、樹高の高い木を植えていく。
ここではポプラを植林している。


次に、灌木林帯を植林する。
ここでは沙柳という砂地に生育する灌木性の柳を植えている。


草方格の施工。
現地で入手しやすく施工が簡単な麦藁を使用することが多い。
ただ、近年は麦藁を家畜飼料として活用することが多く、入手が難しくなってきた。
ここでは、沙漠内で地下水位が特に高い場所に自生するイネ科の草を刈り取って使用している。


草方格の内部に牧草の種子を蒔く。
草方格の内部は砂の移動が止まっているので、最初はここに集中的に播種していく。
マメ科の牧草2種類を播種している。


植林後、3カ月ほどのポプラ。
ここでは潅水を行わず地下水と雨水のみの水分供給だが、8割程度が活着してくれた。


植林後、1年がたった沙柳。
風による砂の移動が予想以上に大きく、初回の植林では半数程度が掘り起こされて枯れてしまった。
このような結果も沙漠化防止活動にはつきものである。


草方格の中で発芽した牧草。
草方格に囲まれることで、風邪や砂から守られている。


草方格施工後、2年目の様子。
流動沙丘のほかの部分と比べて、明らかに草の生育が良い。


草方格内部の牧草生育状況。
今後は牧草が風と砂の移動を止める防風林の役割を果たす。
数年で、風下の土地の高低差が少なくなり、草地が自然に回復していく。

ホームページ テンプレート フリー

Design by