8月6日@内モンゴル

8月6日
サマーカレッジ活動初日。 午前中は、防風林の下枝をはらう作業に取り組む。
都会っ子がほとんどなので、最初はみんな手間取っていた。
が、しばらくするうちにみるみる手際がよくなっていく。
若者は吸収が早い。約200本の下枝を剪定したところで午前中の活動終了。

午後は、植林地近くの農村を訪問。
この村は、数年前から、緑化した場所の草地維持と有効活用に一緒になって取り組んでくれている。

中国からの参加学生は、ほぼ全員が文化人類学専攻。
村長を相手に熱心に聞き取り調査をしていた。

仲良しのおばあちゃんから悲しい話を聞く。
彼女の夫の、仲良しのおじいちゃんが5月に亡くなったとのこと。
88歳だった。
この村を訪れるようになって14年目、いつも素敵な笑顔で迎えてくれた。
方言がきつくてあまり会話は通じないが、静かに微笑むおじいちゃん、おばあちゃんの横に座って、のんびりとした時間を過ごした。
穏やかな老夫婦の横にいると、何だか心が落ち着いた。
88歳の大往生だけど、やっぱり寂しい。
寂しそうにしているおばあちゃんを見るのもつらい。
おばあちゃんも86歳。
元気で長生きをしてほしい。

村長からも、厳しい現実をつきつけられる。
長引く旱魃の影響からか、村の井戸が枯れてしまったとのこと。
この村は、このあたりでも一番の高地にあるため、旱魃の影響をもろにかぶってしまったようだ。
このままだと、村を棄てて移住しないといけなくなると言う。
こんな現実を前にして、何の役にも立てない。
あまりに無力な自分が情けない。
もっと力をつけないと。
← 前の日記へ    次の日記へ →

ホームページ テンプレート フリー

Design by