9月4日@内モンゴル

9月4日
午前中は、今回の滞在中のリサーチをもとに今後の企画について考える。
だいたいの方針や概略をまとめる。
詳細は、明日作成。
面白い企画になりそうだ。
内モンゴル第2章というか、いよいよ本番といっても過言ではない。
あとはどう実現するか。
資金面まったく目途つかん。
帰国したら死ぬ気で動かねば。

午後は、バイクで植林地調査へ。
今日は、バイアールイエでの活動初期(97年〜99年)に緑化活動をした場所へ。
2000年以降は車で通れる道がなくなってしまったため、手を着けられないでいる。
それでも、初期に植えた緑たちが元気に育ってくれていた。

若干は流動沙丘も残っているが、面積的にはごくわずか。
10ヘクタールくらいか。


場所によって放牧が入ってきていない。
そこの植生の多さは、元流動沙丘とはまったく思えないほど。

沙柳の群生も“うっそう”としてさえいる。


砂の移動が止まって木陰になっているところの地表は黒褐色に固まっている。

緑化したことによって、地衣類(苔とか)が自然と育ち始めている。

と、以前から勝手に考えているのだが、はたして本当に地衣類なのか、地衣類だとしてもどんな種類のものなのか、きちんと調べたことがなかった。
せっかくの機会なので、持ち帰って調べることにした。
といっても、袋も何も持ってきていない。
仕方がないので、ポケットに入れて持って帰ることに。
帰ると当然ポケットは砂だらけ。
それでも、予想以上に塊を崩すことなく持ち帰ることができた。

18:25 平皿にうつして、水をかける。
夕食後に見てみると、もう緑の苔が顔を出している!
時計を見ると21:10。まだ3時間もたっていない。
なんちゅう生命力や。
ふえるワカメか!!


ほんの少し植生回復のお手伝いをしただけで、自然と生態系がよみがえってくる。
自然の力はすごいと、あらためて感動。
生態系は人間の力で簡単に破壊することもできるが、逆に適切にケアすれば自らの力で回復していく。
自然の中に溶け込んで人間が生活していく(“共生”などというおこがましいことではない)ことは、絶対に可能なんだと強く思った。
要は我々がどのように暮らし方を考えていくかだ。

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